問題解決と目的達成をドライブさせる“ソリューションサイクル”

問題解決や目的達成を行う上で、マーケティング活動・ブランディングなど、さまざまなプロジェクトを推進することがあるかと思います。そんな時、どのように進め方を検討されますか?
アイディーエイでは、デザインマネジメントの考えを基盤に『ソリューションサイクル®︎』というオリジナルのサイクルに沿って進行しています。

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ソリューションサイクル®︎は、IDAが提唱する問題解決と目的達成を行う際に基盤となる思考法です。
この思考サイクルは、企業のビジョン達成、個人の自己実現まで広く応用できます。

今回は、このソリューションサイクル®︎実践のために各ステップをご紹介いたします。

STEP1:夢(DREAM)

プロジェクトで一番大切な「夢を描く」フェーズです。

ブランドづくりの場合、
会社のビジョン・実現したい世界は何か?
そのために企業としてどうなりたいか?
それぞれが考える事業としての想いや価値、戦略、将来像を明確にし、考えを共有します。

アイディーエイではお客さまへヒアリングを行い、ビジョンを見える化することから始めていきます。

<実施内容例>
・トップインタビュー
・キーマンヒアリング
・グライドパス作成
 ー数値目標
 ーブランド目標
・企業理念の再確認
・ビジョン(ゴール)の設定・共有
・経営陣の理解
・プロジェクトチーム結成

STEP2:現状把握(RESEARCH)

STEP1で描いたビジョンと現在地のギャップを把握するフェーズです。

ブランドづくりの場合、現状の商品価値や企業イメージを理解し把握し、現状、顧客に提供できる価値は何かを考えていきます。
また自社のことだけではなく、市場ニーズやターゲットの嗜好についても調査します。


<実施内容例>
・市場調査
・競合調査
・定量調査
・定性調査
・アンケート
 ー社員
 ー社員家族
 ー取引先
 ーエンドユーザー
・ヒアリング
・自社の活動内容との紐付け
・事業環境・地域との関連整理
・SDGsのビジョン(ゴール)との紐付け

STEP3:分析(ANALYSIS)

STEP2で得た情報を整理し、分析を行うフェーズです。
強み・弱み、課題や本当の強み・魅力を導き出します。

ブランドづくりの場合、下記の項目を念頭に競合他社との比較やユーザーについても深く分析をしていきます。
・市場の評価・動向とのギャップはないか?
・社員の意識にどの程度差があるか?
・自社の強みは本当に強みとして伝わっているか?
・伝わりきっていない場合、その要因は何か?

<実施内容例>
・SWOT分析
・クロスSWOT分析
・競合比較・分析
・マトリクス分析
・バリューカーブ
・ペルソナ

STEP4:計画(PLAN)

ビジョンや分析結果から、進むべき具体的な指針を立てるフェーズです。
どのような方法で課題解決や目的達成を行うのかプランを具現化していきます。

ブランドづくりの場合、現状把握・分析の結果から「どんな体験があればブランドの価値が伝わるのか」を整理していきます。
合わせてコミュニケーションの方法やタイミングを、ユーザーが共感できるように作り込んでいきます。
ブランドに関わるあらゆる体験・コミュニケーション(広告・CM、イベント、Web、店頭、SNS、記事、商品・サービスチラシなど)を整理しながら、具体的な戦略スケジュールを作成します。

<実施内容例>
・プラットフォーム
 ーアイデンティティ
 ードメイン
 ー戦略顧客
 ーパーソナリティ
 ーベネフィット
 ー支える事実
・タグライン
・ブランドコンセプト
 ー企業ブランドの方向性(理念の3階層)
 ーブランドピラミッド作成

STEP5:行動(ACTION)

明確になったプランを実行するフェーズです。

ブランドづくりの場合、ブランドの価値や魅力を、ビジュアル化(見える化)して発信するステップです。
ロゴマークやパッケージデザイン、Webデザインなど、アウターデザインへの展開を行います。
インナーブランディングでは、社内理解の取り組みとして社員への共有会やクレドカードの作成などを行います。

<実施内容例>
・計画で設定したアクションプランの実行
・タグライン作成
・キービジュアル作成
・ロゴマーク作成
・ネーミング開発
・Webサイトデザイン
・デザインマニュアル
・パンフレット
・ブランドブック
・パッケージデザイン

STEP6:実績(RESULT)

行動した結果をみえる化するフェーズです。
行動(ACTION)することによって見える結果を明確に把握し共有することが重要です。

ブランドづくりの場合、社内外含めてどれくらいの人に認知されたのか、売上への影響はどうか、社員の動きに変化はあったかなどあらゆる角度で実績をまとめていきます。
プロジェクト開始に「何の項目」を「どのような方法で」計測するか定めておくことが重要です。

<実施内容例>
・実績集計

STEP7:検証(CHECK)

一番最初に描いた「夢」がどれだけ実現しているかを検証するフェーズです。

ブランドづくりの場合、ブランディングの目的、ゴールに対して、社内外のブランド活用を素早く検証し、改善することで「記憶に残るブランド」としての成長を促すことを目的にします。
ブランドは見た目でつくられるのではなく、ユーザーとのコミュニケーションを積み重ねることでブランド価値になります。そのためブランドを発表してユーザーとのコミュニケーションが生まれ始めてからの把握や改善を素早く行うことが重要です。

・実施結果の評価、効果測定(アンケート、解析ツール、ユーザーヒアリング・リサーチなど)
・改善施策の立案
・取組内容の見直し
・次の取組検討

まとめ

ソリューションサイクル®︎についてご理解いただけましたでしょうか。
重要なのは、サイクルを1回で終わらせるのではなく、2回、3回と、繰り返し取り組むことです。
達成の難易度が高いと思われる夢でも、達成しやすくなったり、早く達成できるようになります。

ぜひ、今回の記事を参考に、会社の夢、プロジェクトの夢、あなた個人の夢を描き、達成に向けて動いてみてくださいね。
1つでも、1人でも多くの夢が実現しますように!!

ブランディングに取り組む流れを知りたい方は「ブランディングとは?」のページをご覧ください。

図解や写真で解説!ブランディングとは?

Writer

AYA MATSUDA

岡山本社 アカウントプランナー。 中小企業をメインに業界を問わずデザインやブランディングを提供している。 昨今ではSNSの運用やWeb解析などデジタル戦略で企業のブランドをサポートしている。

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