育む

地域に眠る資源を見つめ、価値として育てていく

山崎 宏幸 hiroyuki yamazaki

「道の駅むなかた」館長。
2008年の開館時、公募にて約100人の中から選ばれ、館長に就任。スーパーマーケットで店長を務めていた経験を活かし、「道の駅むなかた」を発展へと導いている。

道の駅むなかた

福岡県宗像市に2008年4月にオープンした道の駅。市の商工会、農協、観光協会、漁業組合、市役所の合同出資による「株式会社まちづくりむなかた」が運営している。白砂青松100選にも選ばれた玄海国定公園「さつき松原」に隣接しており、玄海灘を一望できる眺望にも恵まれたスポット。物産直売所では玄海の地ならではの魚介類コーナーが大半を占める。

http://www.michinoekimunakata.co.jp/

地域活性化の役割を担う道の駅。
全国に数ある中で、設立から7年間、売り上げを伸ばし
規模を拡大し続ける、福岡県宗像市の「道の駅むなかた」。
ここ数年間、九州で人気No.1の座をキープしている。
それだけに館長である山崎宏幸さん(以下:山崎さん)への取材や
施設視察の依頼は、あとを絶たない。
海の幸に恵まれた玄海灘を一望できるスポット。
抜群の鮮度を誇る魚介類コーナーが大半を占めた直売所。
そこには、郷土を想う強い気持ちがあった。

人気の理由はこだわりに

「道の駅むなかた」は4年連続で九州人気No.1の道の駅として注目を集めていますが、人気の理由は何だと思われますか?

365日、本当に多くのお客様がいらっしゃいますが、一番の目当てはやはりとれたての鮮魚です。ですので、鮮度についてはとくに厳しい目でチェックしています。
以前、水揚げ後少し時間が経過しているため白くなっているヤリイカに刺身用シールが貼ってありました。それを見た私は「ここは直売所なので、手で触れて色が変わらないようなヤリイカに刺身用のシールを貼らないでください」と指摘したことがあります。鮮度へのこだわりは絶対ゆずれなかった。ゆずっていたら今の「道の駅むなかた」はなかったと思いますよ。かたくなに鮮度を守るからこそ売れ続けていることが、商品を出品している方々に対しても強い説得力になっているようです。

確かに売り場に並んでいるのは本当に新鮮な商品ばかりですが、新鮮な商品の供給を保つために、どのような工夫をされていますか?

最近は意識が高まり、チェックしなくても新鮮な商品だけが並ぶようになりました。おかげさまで夕方4時を過ぎると鮮魚が並ぶケースは空っぽになることが日常です。出品者の方には、商品は一日に何度でも納品して良いとお伝えしています。なので、1日に何度も商品を持ってくる漁師さんが多くいらっしゃいます。良い商品を安定して納品し、さらに売り上げをのばすため、積極的に創意工夫するのは大歓迎です。出品者としても、お客様に直接商品を売り込むことができますし、逆にお客様の反応を聞けるというメリットもあります。
また商品に出品者の名前を貼るのをすすめたのですが、恥ずかしいということで(笑)船の名前を壁に掲げています。この札が、お客様に対しては品質の保証を示し、漁師の方には、自分の仕事に誇りを持ってもらう、良い役割になっていると思います。

漁師さんや農家の方自らが、意欲的に商品を並べられる環境を作られているんですね。

おかげで現在も出品を希望される方が多く、他地域と異なり若い方も多い。きっと「道の駅むなかた」へ出品することはビジネスとして成り立つからでしょう。これまで市場では鮮度とおいしさに申し分はないものの少し傷がついているというだけで、商品にならなかったものも、ここでならきちんとパックをし、ちゃんと商品になりますしね。ここでの売り上げが年間1,000万円を超える出品者は、40人以上もいます。

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